ゲームを通じて、いろんな人たちの人生に関われることが誇り
語学・教養分野のデジタルコンテンツの企画、制作、販売にあたる現在の部署に異動したのは一昨年。その中でも、小学生以来触ったことのないゲームソフトの担当に任命された。突然の辞令だったが、出版業界がデジタル化の波にさらされる中、今後必ず必要となる仕事。ラッキーだと思った。
任されたのは、企画営業と広報宣伝。営業畑を歩み、今まで頭にあったのは売上確保だけだったが、今後は企画に加わり、原価計算し、売上予測を立て、生産し、PRも考えなければならない。
ニンテンドーDSの電源はどう入れるのか、そんな初歩から同僚に教えてもらい、自社はもちろん他社の様々なソフトをプレイしてみた。気付いたことがあった。
英語やハングルなどを学べる自社のDS用ソフトは、内蔵マイクを使った発音チェック、タッチパネルを使った書き取りなど、ハードの機能がフル活用され、他メディアでは難しい理想的な学習ができる。自社の得意分野とゲームの相性はこんなにも良いんだ、と。
すでに動き出していた企画があった。地球を題材に、ニンテンドー3DSでどんなソフトを作れるか。毎週の会議にも参加し、意見交換する。当初は地球と人類に関する情報検索やデータベースとして進んでいたが、それだけならネットで簡単に調べられる。もっと娯楽性を加える方向へカジが切られた。
会議では、ジャイロ・モーションセンサーを使って月面や世界遺産を360度見回せる「パノラミックビュワー」、AR(拡張現実)機能で手の上にリアルサイズの生物
を出現させる「AR フォレスト」などのアイデアが次々と飛び出し、ソフトに組み入れられた。
難航したのはタイトル。候補にあがった知求人、地球三昧、ザ・地球…しっくりこない。「地球」に関するあらゆる情報がつまっているという意味を込め「アースペディア」なんてどう?と会議で口にした。「わかりやすい」「いいね」…。出席者が一様にうなづく。タイトルは地球体感ソフト「Earthpedia(アースペディア)」に決まった。…
続きは「ゆーゆー2012年5月号」をご覧ください。 |